
情報セキュリティ=パソコンやスマートフォンなどのセキュリティと考える時代はもう終わりです。IoT、モノのインターネットが進むとパソコンなどの情報機器だけでなく、テレビやエアコン、自動車など私達の暮らしの様々なものがネットワークに繋がります。
また、IoTを活用した子供や高齢者の見守りサービスも登場するなど、私達の暮らしはさらに便利になっていくことでしょう。しかし、世の中が便利になればそれに比例してリスクも伴うことも忘れてはいけません。これまでネットワークに接続されていなかったモノが接続されることで、あらゆるモノがセキュリティの対象となります。つまりIoTが導入された家電や自動車がコンピュータウィルスに感染したり、サイバー攻撃に遭う危険性があるということです。
もしインターネットによって自動運転している家電や自動車が何者かに乗っ取られてしまったら…と想像するだけでも恐ろしいことです。幸い今のところ、サイバー攻撃による死亡事故などは報告されていませんが、IoT導入の冷蔵庫にボットネットが浸入し、数万人にスパムメールを送信したというトラブルが発生しています。便利になれば、その分リスクを背負うということを認識しなければいけません。