
インターネット上の「バナー(banner)」とは、ウェブサイト上にあるリンク付き画像のことを言います。広告として、またはアイキャッチとして、他のウェブページやウェブサイトにアクセスを誘導するのを主目的として使われます。今でこそいろいろなサイズがありますが、もともとは横長の小さな看板で、そこをクリックするとリンク先のページが開けるといった便利なボタンでした。
「banner」とは、旗、幟(のぼり)、横断幕といった意味があり、「バナー広告」というと、新聞やウェブサイトのトップに表示される横長の広告を指していました。ちなみに、しばしば間違えられる「バーナー」は「burner」と書き、「ガス台」「燃焼装置」のことで、まったく畑違いのものですからあしからず。
さて、それでは今やウェブサイトで当たり前のように見られるようになった「バナー広告」。実は意外と歴史は浅く、インターネット黎明期の1990年代半ばに登場したと言われます。当初はサイズの既定があり、横長が主流でした。現在では、正方形や縦長のものも含めてさまざまな形のものが出てきており、「バナー広告」というとリンク付きの画像を表示する広告手法全般を指すようになりました。

↑ちなみにこのサイトの最上部に表示されている画像も「バナー」です。
長くネット上の広告手法の主流として用いられてきましたが、ネット広告をめぐる技術の進展やユーザの環境変化等があり、その役割や使い方が今や見直されようとしています。