
SNSで顧客情報や従業員のプライバシーを侵害してしまうトラブルが頻発しています。このようなトラブルを防ぐためには、従業員全体のソーシャルメディア&ITリテラシー向上が不可欠ですが、具体的にはどうすればよいのでしょうか。
答えは“SNS利用のガイドラインを作成”することです。ガイドラインを作成することで、従業員は実際にどのような行為をしてはいけないか把握できるだけでなく、万が一それでもSNSによるトラブルが発生した場合、対処の仕方や企業の対外的なイメージも変わってきます。
2005年にはIBMが比較的早い時期に「ソーシャル・コンピューティングのガイドライン」を策定したのを始め、実際に多くの企業でSNS利用のガイドラインを策定しています。また、ガイドラインは作って終わりでなく、新人研修や社内研修などを通じて従業員に周知、理解してもらうことが大切です。さらには、ガイドラインの規定を守ってもらうために、誓約書にサインしてもらう、就業規則で規定するのもよいでしょう。
中小企業の担当者で「どのようなガイドラインを作ってよいかわからない」という人は総務省が公表している『国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たっての留意点』を参考にするのも一つの手です。