
「ポート番号」とは、コンピュータ間で通信する際に、データが出入りする出入り口の番号のことを指します。
「ポート」の本来の意味は、「港」。
データという船が出入りする場所がポートであり、それを管理するために、0から65,535までの番号が、各ポートに割り振られています。どのアプリケーションがどの番号のポートを使用するのかがあらかじめ決められているのです。
例えば、ウェブブラウザで使われる「www」は80番、メールの受信に使われるPOP3は110番、メール送信のSMTPは25または587番となっています。
パソコンのIPアドレスは通常1つですが、IPアドレスの下に「ポート番号」を補助アドレスとして設け、目的によってポート番号を変えることで、1つのパソコンで同時にいろいろな作業を行うことが可能になります。データが入り混じって混乱することもなく、ウェブサイトを見ながら、メールの送受信をするという作業が可能なのは、「ポート番号」の存在のおかげと言えます。
「メールソフトで送受信ができない」というのはよくあるトラブルですが、メールソフトの「ポート番号」が正しく設定されていないことが原因であることが多々あります。「ポート番号」が適切に設定されているかどうか、確認するのは基本中の基本なのです。
現在、メールの送信には587番を使う場合が多くなりましたが、以前は25を使用する方式が普及していました。迷惑メール業者によって大量の迷惑メールの送信を制限するために、25番が閉じられるようになってきたという経緯があります。