
2013年11月。国内大手のインターネットショッピングモール「楽天市場」内で、プロ野球・楽天イーグルスの優勝にちなんだ「日本一セール」」を展開した数店舗において、不当な価格表示があったことがニュースでも取り上げられました。
「不当」とされたのは、定価を引き上げた上でセール金額を提示し、あたかも大幅に値引きしたかのような表示をしたことです。
楽天市場でネットショップを展開する17店舗において1045商品で楽天の審査を経ずに「ウソ」のセールを行ったとして、楽天の三木谷社長が謝罪会見を開いたことは、多くの人にとって印象深い出来事だったのではないでしょうか。
このように、定価を改ざんして、値引き率が高いと勘違いさせるような金額表示をすることは「不当表示」に当たり、景品表示法(正式には「不当景品類及び不当表示防止法」)違反となります。
不当表示というのは、価格に限ったことではありません。消費者を購入に踏み切らせるために、嘘や大げさな表現を商品の説明に用いるなどして、商品の質を実際よりも優良と誤認させる表示なども含まれます。
ネットショップを運営する上で、利益を追求するあまり、「少しくらい大げさに表現してもいいだろう」などと安易に考えて誇大広告を打つと、法を犯してしまうことになりかねません。お客様からの信頼を裏切らないように、正しい表現・表示に徹しましょう。